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皆さんこんにちは!キタン塾那加校です!
このブログのカテゴリーでは岐阜県の公立高校入試について解説していきたいと思います!
今回は今年の春に行われた入試の英語について解説していきます。
■岐阜県公立高校入試
岐阜県公立高校入試の英語は100点満点のテストとなっています。テスト時間は50分間です。
5科目のここ5年の平均点は、以下のようになっています。
教科 国語 数学 英語 理科 社会 総点
R2年度 71 49 54 58 64 296
H31年度 77 54 62 65 62 320
H30年度 66 51 57 69 62 305
H29年度 77 41 56 66 65 305
H28年度 69 46 61 65 62 303
英語の平均点は、ここ5年54点から62点の間にあり、難易度はやや難しいと考えて良いでしょう。
では、ここからこの春に行われた、令和3年度の岐阜県公立高校入試英語の問題について詳しく見ていきましょう。
大問1は短い英文や対話文を聞き,その内容を選択肢の中から選ぶ。ほとんどの選択肢の英単語が放送文の中に登場するので,文脈を理解していないと正解が選べないようになっている。
大問2はやや長い英文からその内容を問う。問1は英単語を聞き取る問題。今年も英問英答の形式で,答えの英文の空欄にあてはまる語句を聞き取る。今年はmonth, brother, improveの3語が出題された。中1・2で学習した基本単語がよく出題されるが、improveは中3で学習した英単語で聞き取れなかった生徒も多かったと思う。また,monthはスペル間違いをしやすい英単語である。ここでは名詞は複数形,動詞は過去形・三単現や現在分詞など語形変化に注意して答えないといけない。問2は正誤一致問題。放送文の内容を整理して聞き取りができているかが試された。
短い文を読み要点を的確にとらえる問題。長文と同じく,内容全体を理解していないと間違える。問1は英単語を書く問題で,usefulが出題された。問2は電話でのやりとりで,相手が電話をしてきた理由を選ぶ問題。選択肢にはwant + 人+to ~の用法が使われており理解できていないと誤訳につながる。問4は1週間の時間割表を見て,二人の対話文の内容を読み取る。明日は体育があり,理科はない。そして6時間授業という内容が読み取れれば簡単に答えられる。いずれにしても確実に得点しておきたい4問。
今年はお好み焼きを通して日本の食料自給率について考える内容だった。ここではグラフや表が必出なので,正確に情報を読み取らなければならない。特に比較の文法に精通しておく必要がある。
長文を読み,その内容について問う形式。今年はクミの「父との登山から学んだこと」についてのスピーチだった。問1はクミが登山したときの天気の変化を表した絵を選ぶ問題。It was cloudy. → It started to rain. → A rainbow was in the clear sky.の3つの文から曇り→雨→晴れだとわかる。問2は英文の挿入問題。Though I lost the game, I had a lot of experiences with them.(試合には負けたけど,彼らと多くのことを経験した)という英文が4つの箇所のどこに入るかを選ぶ問題。空所に入れてみて前後関係が不自然かどうかをチェックする。問3は未習単語exhausted(疲れ果てた)という単語の意味を文の流れから推測させるというもの。その時のクミの気持ちを察するとマイナスな意味の英単語tiredを選べばよい。問4は英文の節の挿入問題。クミがソフトボールをはじめたころの気持ちを考えればI just enjoyed playing it with my friends.(ただソフトボールを楽しんでいた)が選べる。問5は英問英答,答えに直結する英文を探す。2問目はrememberという英単語がキーセンテンスを探す手掛かりになった。問6は本文内容の正誤一致問題だった。選択肢の英文を丁寧に読み,本文中の内容と1つ1つ照らし合わせていく。問7は本文中からの単語の書き抜き問題。本文中に答えがあるので,空所の前後の単語を手掛かりにして探していけばよい。
文法力が問われる問題。1問目は現在分詞を使った名詞の後置修飾からの出題。「わたしは向こうでサッカーをしている少年を見ています。」 (I’m )looking at the boy playing (soccer over there). 2問目は接続詞のwhenからの出題。「だからわたしが家を出るときにあなたに電話します。」(so I will ) call you when I leave ( my house).
正しい文法と単語を使った表現力が試される。今年はインタビューの場面で,自分のいいたいことを聞き手に正しく伝える表現力が試された。1問目はメモ中の「日本に来た理由」を相手に尋ねる英語にすればよい。(例)Why did you come to Japan?(なぜあなたは日本に来たのですか。). 2問目はメモ中の「日本での滞在予定期間」を相手に尋ねる英語に直す。(例)How long are you going to stay in Japan?(あなたはどのくらいの期間日本に滞在するつもりですか。)問1・2は和文英訳タイプの英作文であるのに対し, 3問目は相手に訪ねてもらいたい観光地と,訪問した観光地で楽しめることについて自分の考えを1つ具体的に書くというもの。前問と異なり文法や単語をある程度自分で選択して英文をつくることができる。つまり,こちらは条件英作文のタイプになる。(例)I want you to visit Nara. You can see old temples and shrines.
英語改革がさけばれる中での高校入試であったが,今年の入試は前年と大きく変わることはなかった。リスニングは情報を正確に読み取る力や,場面に合った適切な表現で応答する力が例年以上に求められたが,大問4の長文が読みやすい内容だったので全体的に易しい印象を受けた。英作文においては教科書基本文を使った自己表現に対する取り組みの大切さを改めて感じた。
入試で高得点を取るためには長文を克服しなくてはならない。大問3と4を合わせるとかなりの英文の量を短時間で読まなくてはならない。言うまでもないが長文読解のベースは文法と単語力である。また,単語・文法の知識なしにリスニングもできない。まずはしっかりした文法・単語力を身につけることを心がけてほしい。中3時には早い時期から長文に慣れ,長文読解に必要なスピードと集中力を養う。リスニング対策にはCDやQRコードの活用と英文の音読をおすすめする。夏休み以降は入試対策の問題集や入試予想問題を数多くこなし,スピードと正確性の両面に磨きをかけ本番に臨みたい。
いかがでしたか。
岐阜県立高校入試の英語はやや難しく、リスニングを聞く力と長文を読みこなす力の良が要求されるということが分かりました。
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