こんにちは。
光の泉北校校長の松永です。
先日、中1英語の週テスト解説中になかなか奥深い質問がありました。
「He is an American.(彼はアメリカ人です。)には冠詞“an”がつくのに、I am Japanese.(私は日本人です。)には冠詞“a”がつかないのはなぜですか?」
今回はこの質問について書いていきます。
“Japanese”も“American”と同じく、形容詞だけでなく名詞でもあるので、“I am a Japanese.”としても文法上の誤りはありません。けれども英語が母国語の人たちは一般的にこのような使い方をしません。「日本人です」というときには、“Japanese”を形容詞としてしか使いません。
一方、“American”は、形容詞としても名詞としても同じくらいの頻度で使用されるようです。つまり、He is American. もHe is an American.も違和感のない表現であるということです。
結論、文法にこだわるのではなく、母国語とする人たちが慣用的に使用している表現を採用して、Americanには冠詞をつけ、Japaneseには冠詞をつけないというルールで日本の教科書などはできあがっているということです。
ただし、ここまで細かく理解しながら英語を勉強するのは多くの中学生にとって大変です。ですから、まずは教科書に出てくる基本文を形で覚えていくとよいでしょう。その一方で、今回話題になった冠詞のように、気になったことをじっくり調べてみるという勉強も、知識を広げ、理解を深めるために大切です。両方をバランスよくできると、実力がどんどんついていくことでしょう!
5月20日(土)に、小学生を対象としたイベントをおこないます!
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