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2022.07.26|算数にこめる思い

こんにちは。理系科目担当の佐々木です。

今回は、算数の問題を例に、小学生の指導方針について少しお話したいと思います。

 

まずは「和差算」の実例を見てください。

(※和差算…いくつかの数量の和と差が与えられ、それらを元にそれぞれの数量を求める問題。)

【問題】
中学生の兄と小学生の弟が遊園地に行きました。入園料は2人あわせて650円でしたが兄は弟より150円高かったそうです。中学生、小学生の入園料はそれぞれ何円ですか。

◇線分図をかいて解いていきます。
①まず、問題文中の数を表します。

兄の方が弟よりも入園料が150円高いので、その分長くなります。また、2人合わせた入園料は650円ですから、このような線分図がかけるとよいですね。

 
②次に、線分図の長さをどちらか一方にそろえます。今回は長い方にそろえます

弟の入園料に150円分長くする、兄と同じ長さになります。このとき、2人分の入園料も変わります(650+150=800円)。このことも図にかきこんでおきましょう。

ここまで線分図をかけば、800円が兄の入園料の2倍だということが分かり、兄の入園料は400円だと分かります。また、続けて弟の入園料はそれから150円を引いた250円であることも分かります。
 
どうですか? 方程式を使って解くことに慣れてしまった人ほど、「なるほどね」と思えるのではないでしょうか。
 
仮に、現在通ってくれている小学生に、中学で習う方程式を先取りして教えて解かせても、きっと子どもたちは理解してくれるでしょう。しかし、原則そうはしていません。光の泉の小学生には、中学受験用テキストを使って思考力を養うトレーニングを積んでもらっています。それは『思考力の高さ=容れる器の大きさ』と考えるためです。こうして岐高合格に向けて中学から始まる本格的な学習に備えています。
 
 
 
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