前回のブログで,以下の問題を出題しました。
問題
30!=1×2×…×29×30は,3で何回割り切ることができますか。
では,解説します。
ヒントとして,10!=1×2×3×4×5×6×7×8×9×10が,
3で4回割り切れることを書きましたが,
この理由を考えると,問題の答えが分かってきます。
上の○は3で割り切れる理由となる部分を表していて,全部で4つあります。
なぜ,4つなのかというと,1から10までの中に,
3の倍数が3個,9(=3×3)の倍数が1個あるからです。
(計算 10÷3=3…1,10÷9=1…1)
したがって,問題の答えは,1から30までの中にある3の倍数,
9の倍数,27(=3×3×3)の倍数の個数を合計すれば,求めることができます。
30÷3=10,30÷9=3…3,30÷27=1…3なので,
10+3+1=14,つまり,3で14回割り切れることが分かります。
なお,多少,問題の表現は異なっていますが,2010年の東北学院大の入試で,
「100!は,3で何回割り切ることができますか。」
という問題が出題されています。
さあ,それでは,本題に入りましょう。
問題
99!の末尾には0が何個ならぶか。(2009年,明海大)
答えが分かった人は,今回の説明を参考にして,
答えとその理由を紙に書いて,高橋まで提出して下さい。
正解者には,先着3名まで(各学年1名まで)に,
KAZASUポイント50ポイントを差し上げます。
がんばって考えてください。
追伸
お盆休みに,知多半島に出かけました。
そのときに,撮ってきた海と空の写真です。
2011-08-22 高橋