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2011.08.20|お盆休みも終わりましたね

お盆休みも終わりましたね。お坊さんが来たら、猫たちは興奮してしまい、特にきなこは、お坊さんのお経とともに、仏壇の周りをぐるぐる回りだし、最終的にはお坊さんの周りもぐるぐるぐるぐる。お坊さんには悪いことしました。

お盆休みの前、あまりに疲れていて、病院の検査に行くのを忘れてしまい、今日、病院の検査に行ってきました。昔は、腎臓移植をしたことから、名古屋の中京病院まで行っていたのですが、最近は、岐阜大学附属病院で検査してもらっています(これは前にも言ったような)。
てっきり今日は、怒られると思っていたのですが、検査の結果もあまり良くなかったので、しんみりした話になってしまいました。

今回は、猫のせいではなく、クレアチニンが2を越えた。これはもう、止められないことかもしれない。いったん上がってしまった数値を、元に戻す具体的な方策はない。これからは、年とともに、腎機能は衰えていくのであろうし、今後はこの数値とともに生活を考えていったほうがよい。などなど。

 

お盆休みの前に、中3の女の子を怒ったことがあって、お盆の間、結構気にしていました。私は、その子のために、「怒る」ではなく「叱る」みたいな、「大人の怒り方、叱り方」みたいなことはできなくて、しかも、相当怖いらしい。とっても怖いらしい(それを見ていたほかの中3の女の子談)。

お盆休みに、仏壇の周りを掃除していたら、智恵子さんからの昔の手紙を見つけました。

「最後にもうひとつ、教室でなぐるとか、たたくとか、そうした行為については、反対はしませんが、生徒を叱るときの松田くんの気持ちが大事だと思います。自分の感情にまかせて怒っているのか、生徒のことを思って叱っているのか、『怒る』と『叱る』は表面的には同じでも、中身はまったく別のものです。生徒自身、それを敏感に感じているはずです。だから、松田くんの気持ちひとつで、なぐってもたたいてもついてくる生徒はいると思うし、反対に去っていく生徒もいると思う。これは子育てにも言えることで、『怒る』と『叱る』は区別しないと愛情は伝わらないのです。頑張ってくださいね。松田くんの優しさは私がよ~く知っていますから、自信を持ってください。」
なんてベストタイミングなのでしょう。お盆だけに、この手紙を読み返してほしかったのでしょうか。

そう言えば、1年前くらいのとき、どのヘルパーさんだったかが、面白いことを言っていました。
「佐野さん、あれだけお医者さんの言うことや、看護師さんの言うことには反発するのに、松田さんの言うことは、結局はよく聞くのねえ。やっぱり愛しているのやねえ」
「冗談冗談、ヘルパーさんは、松田くんの怒ったところを見たことがないからですよ。」
「松田さんが怒るわけないやん。あんなに優しいのに。」
「この人が怒ったら、たぶん世の中でいちばん怖いから、逆らえないの。信じてよ。」

ヘルパーさんが帰ってから聞いてみた。

「おい、俺って、お前に怒ったことがあったっけ。」

「ぐぇ、ひょっとして忘れた。」

佐野智恵子さんは、私の怒ったときを、ひとつひとつ丁寧に解説してくれました。よく考えたら、そういえば何回かありそうです。
智恵子さんが、睡眠薬で自殺をはかったとき。たぶんこれが私のMAXで怒ったときでしょう。病院から、塾に電話があり、てっきり智恵子さんだと思って電話に出たら、病院の看護師さんでした。
「さきほど、佐野さんが、精神安定剤を20錠ほど一度に飲まれました。今、胃洗浄をしています。」

「ええと、命は助かりそうですか。」

「胃洗浄をしているということは、助かると思っています。」

「今から行きます。」

「いや、たぶん来ていただいても、処置中で会えませんし、処置が終わったとしても、明日の朝までははっきりした受け答えはできません。朝いちばんでお越し願えますか。」

「すみません、ご迷惑をおかけします。」

たぶん、この日の朝は、怒ったんだろうなあ。あまりその記憶はないが。
次に怒ったときは、MRSAになったときらしい。
MRSAとは、「MRSA は黄色ブドウ球菌が耐性化した病原菌であり、黄色ブドウ球菌と同様に常在菌のひとつと考えられ、健康な人の鼻腔、咽頭、皮膚などから検出されることがある。そもそも薬剤耐性菌であるため薬剤の使用が多い病院で見られることが多く(耐性菌は抗生物質の乱用により出現すると言われている)、入院中の患者に発症する院内感染の起炎菌としてとらえられている。しかし病原性は黄色ブドウ球菌と同等で、健康な人にも皮膚・軟部組織感染症などを起こしうる。病院外での発症が最初に確認されたのは1960年代にさかのぼるが、近年では健康な人のごく一般的な感染症の起炎菌として見つかることもあり、本菌が病院から街中へと広がっていることが示唆されているcommunity-acquired
MRSA (CA-MRSA) は、1999年に米国で死亡例がみられてからは、外来診療でも留意すべき菌種のひとつとなった。CA-MRSAは、院内感染でのMRSAとは異なり、ミノサイクリンやST合剤、クリンダマイシンが有効であることが多い。膿瘍本菌が免疫力が低下した患者に感染すると、通常では本菌が起こすことはないような日和見感染を起こすこともある。一旦発症するとほとんどの抗生物質が効かないため治療は困難である。特に、術後の創部感染、骨感染(骨髄炎)、感染性心内膜炎(IE)、臓器膿瘍は難治性化し、適切な治療を受けられないと後遺症ばかりか死の転帰をたどる事になる。院内で感染者が判明した場合、感染者の治療も重要であるが、感染を広げないことも重要であり、標準予防策に基づく適切な感染管理が必要となる。MRSA の場合、接触感染予防策が適用である。」(ウィキペディアより)
という、大変なのかそうでないのかよくわからない病気です。
彼女はそれから何回か、MRSAの判定を受けたので、最後は「Mちゃん」となじんでいました。そのたびに隔離されていたのですが、途中から、隔離の必要もないと言われました。それってどういうことか、今でも思い出すと、胸が痛みます。

確か、最初にMRSAの判定を受けたとき、半分自暴自棄になり、病室の入り口越しに、私に無理難題を言ってきたのです。私は会うために、感染予防服を着させられ、1回に5分まで、入り口越しに会話を許されていました。
そのとき、智恵子さんは、なんか美味しいものでもねだったのかなあ。原因は今でも思い出せないけれど、そのときの松田くんは、死ぬほど怖かったと言っていました。
本当はそれ以外にも何回かあるようなのですが、あと、私が記憶に残っているのは、岐阜に来てから、精神安定剤がうまく効かず、体調も良くなくて、救急車を何回か呼んだころのことです。夜中に狂ったようになって、はさみで自分の髪を切り出したり、鉄パイプで力任せにベッドの端をガンガンたたいたり、さすがの私も、どうしていいかわかりませんでした。
結局そのときも、最後には怒ってしまい、そのときも死ぬほど怖かったそうです。
まあでも、普通は怒るわなあ。みなさんも、想像してみてください。自分の好きな人が、自殺をはかったり、自暴自棄になったり、狂ったように暴走して、自分で自分を止められなくなったりしたとき、やはり怒りますよね。
ここで、はたと気がつきました。私がこういう怒り方になったのは、このときの異様なテンションが印象強すぎて、怒ると、すぐそのテンションにたどりついてしまうことに。
そりゃあ怖いわなあ。自分で考えても相当怖い。中3の女の子、ごめんよ。それから、今まで怒った生徒のみなさん、ごめんなさい。いつもこんな感じで怒っていたら、そりゃ怖いでしょう。

でも、ということは、私のこの怒り方は、半分は智恵子さん…って言っちゃいけないよね。

そして、たぶん私が本当に怒った姿を見たのは、智恵子さんだけなのでしょう。生徒に怒るときは、いくらテンションが近くても、怖さはその半分くらいですもんね。

あれほど、自殺を何回もはかった智恵子さんが、最後の2か月くらいになって、「1分1秒でも長く生きていたい」と言ってくれるようになり、そう言いだしたとたんに、死んでしまいました。皮肉なものです。そして、その事実が、これからも私を苦しめるのだと思います。

光の泉本校校長 松田 一哉

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