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2011.08.12|初盆

「初盆」というのは、亡くなった人がはじめてむかえるお盆のことで、ふだんのお盆よりもていねいに供養しなければならないらしい。

智恵子さんが初盆になるため、いろいろネットで調べていたりするのですが、ほとんどが葬儀屋と花屋の宣伝なので、全部そろえてやろうと思ったら、とんでもなく豪華な初盆になってしまいそうです。

結局、16日にお坊さんが空いていたので、お参りにきてもらうことと、きれいな花でも買って、家の掃除をしっかりしよう…くらいに落ち着きました。

明日からお盆休みに入るので、13日から15日までは、掃除三昧になりそうです。まずはお参りしてもらう場所がない。せっかく買った仏壇も、その前の机に塾のプリントやテキスト(しかも相当昔のモノ)が散乱している状態です。今のままではお坊さんが入るすき間もない。お盆休みは結構たいへんなことになりそうです。

みなさんのお盆休みはどうですか。夏期講習に来ている人たちは、お盆休みの前で、だいたいの予定は終わり、お盆休みが終わった段階で、講習のまとめに入ります。

ということは、お盆休みの間に、何をすればよいかということは。おのずとわかってくるのですが…でもまあ、なかなかそんな時間は取れないかもしれませんね(何せ私がお盆休みにそんな感じですので)。

 

お盆休みの想い出と言えば、5年くらい前のことだと思うのですが、例によって、盆休みの前の日に「お盆は東京に来ないの」と連絡があり、新幹線で東京まで行ったことがありました。

東京に着いたとたん、いきなり「かき氷が食べたい」と言ったので、まあそんなことならすぐ買ってくるよ…と言ったのですが…

「本物のかき氷が食べたい」…「本物の?」「かき氷に本物も偽物もあるの」

「天然の氷を使った本物のかき氷を食べさせるところがあって、そこまで連れてって」

地図を見ると、そこは相当東京から離れ、埼玉県まで行き、秩父鉄道のそばの長瀞というところ。車で2時間以上、いやもっとか…はかかろうかというところ。

そのころはまだ智恵子さんも運転ができ、私よりも体力があろうかというくらいだったので、車の運転は私がやると言い張った智恵子さんに任せ、疲れたら交代する感じで出発しました。

結局着いたのは夕方になろうかというころだったので、3時間以上かかったのかなあ。着いたときには、暑さと疲れとで、2人とも口をきけないくらいにバテバテでした。

着いたら着いたで、すでに行列ができていたので、結局その氷が口に入ったのは、少し涼しくもなってきた夕方4時くらいでしたが、そこの氷はほんとにサラサラで、絹のようなイメージのかき氷でした。

 

思えば、こうした感じで、いろいろなところへ2人で食べに行った記憶がよみがえります。というか、2人でどこかに「食べに行った」記憶しかありません。よっぽど食べることが好きだったんだろうなあ。

味には無頓着で、もし智恵子さんがいなければ、ほとんど岐阜から一歩も外に出ることもなく、下手をすれば、いつも行っている定食屋で一生同じものを食べていたかもしれない。そんな私が、日本でいろいろな有名なもの(特に京都のものと東京のまわり)を食べに行くことができたというのは、感謝すべきことなんだろうなあと思います。
今度のお盆も、そんな気持ちがあればいいかなあ。智恵子さんもそれで許してくれんかなあ。まだ時間はあるので、もう少し、いろいろ用意ができたらがんばろうと思っています。

お盆休みも塾を開けてほしいという声を、今日聞いたのですが、そんなわけで私は無理そうです。そういう声が上がるのは、たぶん中3受験生だと思うのですが、それってどうなのでしょう。

塾に来ないと勉強が集中できない受験生って、これから秋、冬にかけて、受験勉強を乗り切っていけるのでしょうか。たぶんムリでしょう。

お盆休みはむしろ、自分と正面から向き合い、「今日までに何がやれたか。お盆休みに何を整理し、どんなことをやっていくのか。お盆休みが明けたら、何を中心にがんばっていかなければならないのか…などを考える期間であってほしいと思います。そのためには、まずひとりきりになること。自分がひとりきりだと、非常に心細く、弱い存在であることをしっかり認識すること。そういう期間もぜったい必要です。

塾に来れば集中して勉強できたような気がする。まわりに誰かいれば、今やっていることが大丈夫のような気がして安心する。そのために塾にいつづけたい。それが理由であるなら、塾を開ける理由にはなりません。

今言ったことは、実は自分自身にも問いかけていることかもしれません。塾の中にいれば、「光の泉の校長先生」といった肩書きが私にはあるわけで、その肩書きがあるだけで安心できてしまう。ひとりっきりになったら、「松田一哉」という個人と向かい合うことになり、それは「ひ弱な存在」にすぎない。お盆にひとりきりになって心細いのは、実は私のほうなのです。
智恵子さんが亡くなったとき、やっとそのことがわかったような気がしました。何せ、ひとりでいる時間のほとんどの時間、泣いているのです。

悲しいときも悲しくないときも涙がずっと出ている状態…それは自分のじいさんやばあさんが死んだときにもありませんでした。中学生や高校生のころ、彼女や友達が次々に死んでいった時期(病院の中なので、それは結構多い)には、多少そんな時期もありましたが、今回はやはり特別でした。

もっとも生前、そこまで深くつきあっていたのかと言われれば、けんかしたときもあったし(けんかすると半年くらいは音信不通になる)、向こうが病気がひどくなったときでも、会いにいってやれなかったときもあったし、あまりいい友達でなかったような気もするのです。やはり死んで、それがもどることがないとわかってから、言いようもない悲しみが広がっていくのでしょう。

車の中で運転していると、ついついつぶやいている自分がいて、自然に涙が出ていることに慣れてしまったことが不思議な感覚です。

若干前とちがってきたのは、つぶやいているセリフが「ごめんな」から「死んじゃったねえ」に変わってきたことくらいです。その分悲しみがうすまったのでしょうか。


生前よく言っていたのは、「今は私がいるからいろいろなしばりがあると思うけど、死んでしまったら、仕事とかもっと自由にやっていいからね」ということです。

知らないうちに49になり、もう仕事といってもあと10年できればいいほうなのですが、その10年は、智恵子さんの言ったとおり、大切にしなければならないのでしょうね。

とりあえず、今考えているのは、50になるまでに、今の光の泉の体制をもっとしっかりさせて、次の代の者たちに移ったときに、その人がやりやすいようにしておこうかな…ということです。

今のままだと、光の泉には「私」がいて、第2光の泉にも、光の泉北校にも、50代のベテランの先生ががんばっていて、なかなか、若い者が思い切ってやれる環境にない。年寄りが頑張るのもいいけれど、なるべく次の世代の先生が、思い切って3つの校舎をまとめて動かせるように、もっと自由に行き来できる環境になっていなくてはいけない。

そういう状態にもっていって、光の泉が、もっと大きな塾として動いていける、その基盤を作っておきたい。それが50代になる前に、私が片づけておきたい、大切な仕事なのかなあ。

その間に、50代になってから何をやるか、それこそ智恵子さんの言ったように、「自分のやりたいこと」は何かを考えていこう。光の泉のいろいろな細かい流れは、もうそろそろ、若い者に任せていこう。ということは、私の仕事も、少しずつ(といっていたらなかなか無理かもしれないので、結構多めの量になるかも)若い者にやってもらわなくてはならない。そういうのは、私がいちばん苦手としているところなので、その欠点は直さねばならないでしょう。

たぶん、お盆休みは、そういったことをあれこれ考え、イライラしたり、PCと向き合ったり、猫と戯れたり、掃除をしたりして終わりそうです。みなさんも、自分と向き合って、自分が今できることは何かをきちんと考える。ひとりきりでいる時間を大切にしたお盆休みにしてください。

 

光の泉本校校長 松田 一哉

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